いえ、わたしの本ではありません。北森嘉蔵の『神の痛みの神学』です。「私の読書遍歴」第12回に書きました(「メディア」ページ「雑誌」セクション)。東京神学大学で彼の講義を聴いた思い出、アメリカの大学でこれを取り上げた時の反応、日本基督教団の紛争とその中で彼が果たした役割など。人間の生涯って、若い時に書いた自分の本で決まってしまうことがあるものです。そういう不思議な魔力を湛えた運命の本。