今回はブルンナー『出会いとしての真理』です(「メディア」ページ「雑誌」セクション)。留学を終えて帰国し就職した頃のことで、自分の個人史をそこまで開示するのは居心地が悪いけれど、「出会いとしての真理」を説明するには絶好の材料です。ブルンナー自身も、ICUとの出会いによって人生と神学の大きな転換を経験しました。戦後の荒廃した貧しい日本の、そのまた小さな創立されたばかりの私立大学に、世界的な神学者がやってきて2年も教えたなんて。そのブルンナーのバルトとのバトル、そしてICUを介した晩年の和解まで。最後はこの世を越えて続く象と鯨の対話です。