ICU湯浅記念博物館が日本語と英語で出した新装版です(「書評」セクション)。読売の書評委員をやっている間は、他の書評はしばらくお断りせざるを得ないのですが、これはわたし自身も館長をつとめたので例外です。初代総長の湯浅八郎先生は、わたしが学生だった頃はまだお元気でした。特徴的な声で「ICUに外人なし」とか「明日の大学」とか「一人とあって二人とない」とかの湯浅節をよく聞きました。でも、スティール先生の解題を読んで、ICUが戦後日本の平和と民主主義に深く関わっていたことがはじめてよく理解できました。英語部分もどこかで書評しないと、もったいないね。