といっても、実質的には小田嶋隆の追悼会です(「メディアページ・雑誌」参照)。池上線に乗ると、半世紀前の高校時代を思い出して息苦しくなります。小田嶋が何度か泊まりに来た家のことも。記念会では、歴代の編集者たちが彼の締切破りに困った経験を楽しそうに話してくれました。平川克美さんの説明でよくわかったのは、小田嶋のポエム嫌いの理由。思わせぶりな体言止めで何かを匂わせるだけでごまかす。そういうことを潔しとしない物書きの矜持です。ほんとの詩を書くのはポエットだけど、ポエムを書くのはポエマーだって。