Voice 7月号で「『国語と教養』を軽視する愚かさ」というタイトルです(メディアページ参照)。おそらく、あまりありそうにない組み合わせだと思われる読者もおられることでしょう。編集部もそこを狙ったのでしょうが、実はグローバル時代に必要なのは英語ではなく国語の能力だ、そして考える力を養うリベラルアーツこそ大学教育の本流だ、というところでは深い共感があります。藤原先生は、東京女子大学の初代学長である新渡戸稲造についても、わたしより詳しくご存じでした。藤原先生の「品格」は、わたしの言葉では「礼節」ですが、これも共鳴するポイントです。自分の意見と合わない他者と議論するとき「礼節」に欠けるようでは、教養があるとは言えません。