「寛容はちっとも美徳ではない」というリード文から、寛容が相手を「しぶしぶ認める」ことで、相手を心の底から尊重したり受け入れたりするのとは違う、という説明です(「メディア」ページ)。自分は大事なことについては案外不寛容だ、と気づくことは、他人の不寛容を批判してばかりいるより、少しだけど共存の場が広がっていいのではないか。とてもありがたい引用です。鷲田清一さんの文章は、いつもていねいに読み込んで凝縮して推敲を重ねた上で執筆されています。そういえば今度、秋に大谷大学へ行きますねん。