お正月休みの楽しみにと思ったのだけれど、ディストピアすぎて気晴らしになりませんでした。Margaret Atwood 1984年の作で、アメリカ大統領選挙の結果を見た2017年に新しい前書きが付け加えられています。その結果が再現された8年後の今日、現実の方が小説に近づいている感じ。出生率の低下、子宮の国家管理、政治カルト化したキリスト教、アメリカの解体。最後の2195年に行われた地方史学会の報告が未決部分の説明になっているけれど、発表者の出身国が ”Republic of Texas" になっているのはむしろ楽観的で、"Kingdom" か "Dominion" になっている可能性の方が大きい。続編も出ているようですが、あまり気が進みません。