2012.12.26 年末恒例の学会誌編集委員会。
年末恒例の学会誌編集委員会。論文3本、書評計18本の掲載を決定しました。編集委員の先生方はみな学術執筆の多い方なので、自分の書いた本が俎上にのぼることもありますが、少なくとも自著の推薦はしない、という良識も必要かと思います。他に、英語論文の掲載を進めたかったのですが、大方の判断で時期尚早という結論になりました。
2012.12.20 山口京子さん葬儀告別式。
山口京子さん葬儀告別式。教務に国際教育に、こんなに有能で頼れる人はいませんでした。この人がいるから辞めずに済んだ、という教職員が何人も。これから ICU を担ってゆくべき人なのに、年初からの闘病の末に亡くなりました。わたしは葬儀からの帰途で知らなかったのですが、棺を載せた車が斎場へ向かう前、最後のお別れにロータリーをゆっくりと一周したそうです。学生として職員として毎日通ったその場所に、同僚の職員たちがずらりと並んでいたとか。聞くだけで胸に熱い塊がこみ上げてきます。さよなら。また会う日まで。
2012.12.18 この夏に書いた書評論文が出ました(「論文」ページ参照)。
この夏に書いた書評論文が出ました(「論文」ページ参照)。友人の著書だし、わたし自身も論じられているので、しかたなく引き受けましたが、757頁もある大著で苦労しました。エドワーズの神学をオーケストラに喩えて5つの主要パートを特定しています。Evangelical Studies Bulletin 誌は、新しい号が出版されると古いのが全文PDFで公開されるので、わたしの論文も冬号が出ると無料で読めるようになります。
2012.12.12 出ました。
出ました。『アメリカ的理念の身体――寛容と良心・政教分離・信教の自由をめぐる歴史的実験の軌跡』(「著書」ページ参照)。アマゾンでは「まだお取り扱いできません」。科研費の出版助成をもらったので、1年前には原稿がほぼ完成していましたが、それでも1年の間推敲を続ける時間があってよかったと思います。
2012.12.11 先日ICUで行われたアスペンフォーラムが、The Desmond Tutu Peace Foundation に紹介されています。
先日ICUで行われたアスペンフォーラムが、The Desmond Tutu Peace Foundation のトップページに紹介されています。記事を寄せたのは今ニューヨーク ICU 財団にいる Rotary Peace Fellow の卒業生。マークはん、グッジョブやで。
2012.12.10 ICU 卒業生の重信浩さんと大西啓介さんの対談「日本からの発信・日本への紹介」(上智大学)。
ICU 卒業生の重信浩さんと上智卒業生で NAVITIME 社長の大西啓介さんの対談「日本からの発信・日本への紹介」(上智大学)。重信さんは、いかにも ICU Humanities のリベラルアーツらしい含蓄深いお話。大西さんは経路検索が国内外で発展してゆくための工夫話など。それにしても、あのサーヴィスは分刻みの正確さを誇る日本の公共交通でこそ可能なのですね。
2012.12.03 立教大学文学部の入試の問題論文に、わたしの『人間に固有なものとは何か』が使われました。
立教大学文学部の自由選抜入試の問題論文に、わたしの『人間に固有なものとは何か』の一部が使われたそうです。まことに光栄な話でございます。そういえば、いつか朝日新聞に載った文章が使われた時には、お礼をもらったんだけどなあ。。。なんて思い出すのが実に卑しい根性でございます。
2012.11.29 12月に上智大学と共催で講演会をいたします(右欄参照)。
12月に上智大学と共催で講演会をいたします(右欄参照)。上智は創立100周年の記念事業の一環、こちらはまだ60周年ですが。ICU側の卒業生講演者は「テレビマンユニオン」の重延浩会長。黒柳徹子さん関係の知り合いなので、喜んで司会をお引き受けしました。
2012.11.24 キャンパス自然環境シンポジウム。
キャンパス自然環境シンポジウム。キャンパスは local knowledge に満ちています。希少植物の群生地はどこか、絶滅危惧種の営巣地はどこか。こういう土着の lore は、別のところでは役に立ちませんが、その場では書かれざる法としてきちんと機能します。希少植物もそれと似ていて、たとえ不届きなやつが根こそぎもち出しても、結局は根付かずに枯れてしまいます。葉っぱをお金に換えることはできません。
2012.11.19 IDE 大学セミナー(仙台)講演。
IDE 大学セミナー(仙台)講演。ICU のリベラルアーツ改革やメジャー制度について話しました。9月に東京でやった時は400人くらいでしたが、仙台で100人を越えたのは初めてだとか。聞いたところでは、東北大学は学生教員比が6:1だそうです。「2008年の改革は教授会の決議が2/3で辛くも通った」と話したら、そもそも評決で何かを決める、というのが素晴らしい、なんて言われました。大学ごとに戦いの様相が違いますね。
2012.11.15 真如苑「宗教情報センター」講演。
真如苑「宗教情報センター」講演。アジアに拡がるキリスト教の話をしてほしい、ということで伺いましたが、熱心な仏教の方々の前でキリスト教の話させてもろてええんかいな(となぜか関西弁)、というありがた~い一日でした。幹部の方々も、300人の聴衆も、他宗教から学びたい、というとても真摯な姿勢があり、襟を正す思いで帰りました。スカパー!にも登場するらしいで。
2012.11.14 「三鷹市特別職報酬等審議会」の委員長を務めました。
「三鷹市特別職報酬等審議会」の委員長を務めました。清原慶子市長はルーテル学院大学の元教授で、優れたリーダーシップを感じました。今回はご自分の給料を下げる諮問をされ、2)の減額を答申。地方交付税や都下26市の財政力指数の推移など、自治体の財政を知ることもでき、優れた信頼できる市職員の存在を知る機会にもなりました。
2012.11.10 京都賞授賞式。
京都賞授賞式。思想芸術分野はガヤトリ・スピヴァク(コロンビア大学)でした。わたしは別の人を推薦したのだけれど。これまでの受賞者を見ると、イサム・ノグチ、アンジェイ・ワイダ、チョムスキー、ジョン・ケージ、カール・ポパー、クワイン、黒沢明、リクール、ハーバーマス、チャールズ・テイラーなど、錚々たるメンバーです。オーケストラや奉祝のお能も華麗で、「日本のノーベル賞」というのは、少なくともその豪華さについては言えそうでした。晩餐会もものすごい数。
2012.11.04 ICU 祭で「ラストレクチャー」の講演。
ICU 祭で「ラストレクチャー」の講演。その前の寮企画で話したときは人影がまばらでしたが、ラストレクチャーの方は教室が一杯になりました。来てくださった方々ありがとう。かなりプライベートな人生の総括だったので、You Tube に載るとちょっと恥ずかしい。でも、Randy Pausch (Carnegie Mellon University, 2007) のも、結構プライベートでした。日本では初めてですが、ICU 生がこれをやりたい、と思って企画してくれたことをとても嬉しく思います。やっぱり ICU 祭は、ただの学園祭とは違いますね。
2012.10.28 Aspen に続いて ACUCA の総会があり、スタッフも疲労困憊。
Aspen に続いて ACUCA の総会があり、スタッフも疲労困憊。しかしアジア諸大学のリーダーとして活躍する卒業生たちに再会するのはとても嬉しくて報われる気がします。Rolly Intan は Petra Christian University の総長、Albert Chan は Hong Kong Baptist University の学長。わたしがメンターを務めた United Board Fellow の Father Viju は Christ University の将来の学長。でも、神父さまの後見役だなんて、よく考えるとこそばゆい。
2012.10.24 アメリカ大使公邸で Aspen 最終日のレセプション。
アメリカ大使公邸で Aspen 最終日のレセプション。はじめて邸内に入りましたが、何とそこはあのマッカーサーと天皇とのツーショットという歴史的写真の現場でした。こちら(1945年9月27日)とこちら(今日)を比べてみて下さい。Roos 大使夫人の Susan がていねいに案内してくれました。わたしはてっきりあれは GHQ の明治生命ビルだと思い込んでいたのです。だって戦争直後にこの大使館があったとは考えられなかったから。実際には1931年にできていて、もちろん爆撃は免れ、そして歴史の舞台となりました。
2012.10.23 Aspen Cultural Diplomacy Forum が ICU で開かれています。
Aspen Cultural Diplomacy Forum が ICU で開かれています。今夜はその Award 授与式で、ナイジェリア大統領オバサンジョ氏と緒方貞子氏が受賞されました。たまたま席が近かったので、お二人の晴れやかな写真を一枚。Aspen Forum は、これまでフランス、スペイン、ワシントンDC、オマーンで行われてきましたが、今年が5回目、アジアではじめて、日本のICUで開催されました。
2012.10.17 突然連絡先がすべて消えてしまい、バックアップから復元しても同期するとすぐまた消えてしまう、という事態に。
春からスケジュール管理のためにiPhoneを使っていますが、先日突然連絡先がすべて消えてしまい、バックアップから復元しても同期するとすぐまた消えてしまう、という事態に。同様の症状でお困りの方も多いかと思いますので、書いておきます。ほとほと困ってようやくたどり着いた原因は、複数の同期がかかっていたこと。iTunesとiCloudまではわかったが、Exchange Active Syncまでは気がつかなかった。安全安心機構の多重性がかえってあだになっていた、というお話です。
2012.10.11 G5大学連携教職員研修。
G5大学連携教職員研修。ICUの他に、AIU(秋田国際教養大学)、APU(立命館アジア太平洋大学)、早稲田の国際教養学部、そして今秋から上智大学が入ってG5になりました。まずはG5のロゴを作ったり、IRを共同開発したり、産学連携を強めたり、あるいはFD/SDを進めたり。よその大学の話を聞くと、うらやましいことが多いですね。特に新しい大学は、意志決定の機構が違って何でも早い。
2012.10.06 Robert Bellah シンポジウム。
Robert Bellah シンポジウム。大澤真幸のコメントは、『世界史の哲学』で彼が主張したキリスト教の内在的な普遍化志向論です。近代化といっても、日本ではやっぱり人権だの民主主義だのという概念とは乖離があるが、西洋では連続しているって、いやいやそんな順接関係ではありません。絶え間ない闘争と逆説と実験の歴史です。でも、逆説だらけだとしても、それが起こっているトポス自体は同じなのだから、両者の言い分は互角ですね。
2012.10.05 多摩アカデミックコンソーシアム (TAC) の例会で津田塾大学に。
多摩アカデミックコンソーシアム (TAC) の例会で津田塾大学に。そういえば昔わたしの授業をとったけれどもEをつけざるを得なかったのは、武蔵美の学生だったかな。津田にも東経大にもICUを卒業して職員となった若い人々がいて、とても頼もしく思えました。帰りには上智へ移った大石先生にも偶然お会いしました。みなさんご活躍ですね。
2012.09.28 川本隆史先生の講演。
川本隆史先生の講演。ロールズが神学校へ進んで聖公会の司祭になる志をもっていたなんて、知りませんでした。しかし戦争末期の経験、とりわけ従軍牧師への義憤や戦友の死やホロコーストをきっかけに、神義論の問いを抑えきれなくなり、神の正義から社会の正義へと関心を移した、という話。もう再校も終わった自分の本のことをしきりに考えました。ちょっとロールズに手厳しすぎたかなあ。でもね、アメリカニズムへの彼の信頼はちょっとナイーヴすぎます。
2012.09.25 立教の第一回目授業。
立教の第一回目授業。テキストは David Hall, A Reforming People を使おうかと思っていましたが、結局わたしの近刊本を使うことにしました。11月には出るでしょうから、出版社の了解を得て、それまではゲラをコピーして配ります。日本語のテキストを使うのははじめてです。なお、この授業も今年限りです。
2012.09.19 グローバル30産学連携フォーラム(経団連会館)が終わりました。
グローバル30産学連携フォーラム(経団連会館)が終わりました。「反知性主義」の系譜を論じてきたわたしが「産学連携」について話すなんて、と思いましたが、豈図らんや企業の方々が異口同音に「リベラルアーツこそ重要」と言われるとは、実に新鮮な驚きです。要するに大学は大学が本来やるべきことをやってくれ、という願いなのです。
2012.09.17 『本のひろば』に書評を一つ(MEDIAページ)。
『本のひろば』に書評を一つ(MEDIAページ)。書評の依頼はだいたいお断りしますが、この上智大学神学講習会は、今年担当した者が去年の本を書評する、という決まりなのだそうです。さて、来年ご担当になる方に、今年の本は何と言われるか。。。ともかく、全世界に拡がるカトリック伝統の厚みに改めて敬意を覚えた夏でした。
2012.09.12 日本基督教学会が終了。
日本基督教学会が終了。今年は明治学院大学が会場だったので、賀川豊彦がテーマになりました。ラインホルド・ニーバーとの比較をした発表が面白かった。他に、GHQ政策に影響を及ぼした6人の宣教師委員会の話など、注意深く展開し直せばアメリカ学会でも興味を引くと思われました。
2012.09.04 私情教「質保証を目指した教育改革」(私学会館)。
私情教「質保証を目指した教育改革」(私学会館)。教育課程の体系化についてお話ししました。途中で触れたウィスコンシン大マディソン校のウェブサイトはここです(Wisconsin Directory of International Institutions)。日本の大学全部に判で押したように “Grading is high; few fail (and are not reported)” と書かれていますが、ICUだけは違っています。
2012.08.31 私大連の教学担当理事者会議が終了。
私大連の教学担当理事者会議が終了。秋入学がテーマでしたが、日本の大学の国際化には、GPA やコースナンバリングなど、もっと先にやるべきことがたくさんある、という結論で衆議一決。そのどちらもできていない東大と、60年前からやっているICU。それにしても、学長副学長となると、日本では女性はほとんどいませんね。
2012.08.28 新聞に「割礼は傷害か」という記事が載っていました。
新聞に「割礼は傷害か」という記事が載っていました。ユダヤ教やイスラム教で行われる儀式ですが、ドイツの裁判所で大量出血を起こした医師が傷害罪で起訴された、というもの。宗教の自由をめぐる現代的な論争に聞こえますが、実はこれ、17世紀のロジャー・ウィリアムズも論じています。もうすぐ出るわたしの本に書いてあるので、乞うご期待。(ってオイ!)
2012.08.23 夏休み恒例の卒論合宿が終了。
夏休み恒例の卒論合宿が終了。学部生の数を絞ったので、大学院生が中心で内容が濃かった。帰って新聞を見たら、オダジマが大いに語っていました。「大阪の局地災害が広がるという、起こるべくして起こる間違い」のくだり、げにげに同感。でも何か誇らしいね。小石川卒、って書いてくれよ (夏のラジオ対談、断ってしまいスミマセン。)
2012.08.16 「キリスト新聞」に南部バプテスト連盟の黒人新議長について書きました(MEDIAページ参照)。
「キリスト新聞」に南部バプテスト連盟の黒人新議長について書きました(MEDIAページ参照)。長く人種差別を容認してきたこの教会にとって歴史的な一歩ですが、課題は山積。それにしても、「男性を教会へ呼び戻すため、牧師館に有料テレビを引いてボクシング試合の観戦をした」っていうところが昨今のわたしの研究テーマにぴったり。
2012.08.09 オリンピックの誤審について、後藤正治さんの記事がよかった。
オリンピックの誤審について、後藤正治さんの記事がよかった。1982年の全国大学ラグビー選手権で、誤審による退場がもとで負けた同志社大。岡仁詩部長は「ゲームをスポイルして申し訳ない」と謝罪し、不満をぶちまける選手には「レフェリーを信じられないならラグビーなどやめろ」と怒鳴りつけたとか。しかし本心は別で、不名誉をそそぐには結果を出すしかない、と必死で練習を重ね、翌年の決勝で相手にみごと雪辱を果たしたのだそうです。
2012.08.06 先月のインドネシアの写真をアップしました(「写真帳」参照)。
先月のインドネシアの写真をアップしました(「写真帳」参照)。ヒンドゥーとイスラーム、アラブと中国など、文化や宗教が不思議に混淆した建築を見ると、いろいろ楽しく学べます。インターネット上にはインドネシア語の解説はたくさんあるけれど、日本語や英語はあまり見かけません。
2012.08.01 ついに出ました! オックスフォード大学出版局から『エドワーズ影響史』(「著書」ページ参照)。
ついに出ました! オックスフォード大学出版局から『エドワーズ影響史』(「著書」ページ参照)。わたしのは第16章で、戦後すぐに翻訳出版された幻のエドワーズ説教集を扱いました。Amazon.com で 31ドル、Amazon.co.jp で 3,030円。例の大部なエドワーズ研究の書評文 (6/12) も、ようやく書けそうです。そういえば、あれも Oxford UP でした。感謝しろよ、OUP.
2012.07.27 上智大学夏期神学講習会(「講演」ページ参照)。
上智大学夏期神学講習会(「講演」ページ参照)。一つ講演を引き受けたら、日曜日のシンポジウムも、その両方を原稿にして出版することも、さらには昨年度出版された本の書評も、全部関連で芋づる式に頼まれるはめに。ICUの関係者に何人もお会いできたのは幸いでした。それにしても、今日の東京はインドネシアより暑かった。みなさん、酷暑の中を100人もよく集まってくださいました。せっかくおいでくださったのに、用意したパワーポイントの音が出ずに申し訳ありませんでした。
2012.07.20 宗教間対話をめぐるディスカッションの発題(「講演」ページ参照)。
宗教間対話をめぐるディスカッションの発題(「講演」ページ参照)。宗教間対話こそポストコロニアル的な批判が必要な領域ですが、インドネシアではそれが学問的な議論というより日常生活に必須の知恵であることもよくわかりました。今日金曜日は、今年のラマダンの始まり。断食している人々が隣にいると、こちらも気を遣います。まさにそれが “tenggang rasa” の精神なのかな。
2012.07.19 最初期のジャワ系モスクMasjid Demak を訪れました。
最初期のジャワ系モスクMasjid Demak を訪れました。いつもモスクで話してくれるのはインドネシア語だけなのでまったくわかりませんが、toleransi という言葉がよく出てきます。「寛容」という言葉は、インドネシア語にはないようです。質問したら、会場全体がざわめいてしまいました。一番近いのは、tenggang rasa(他者の尊重)という言葉だとか。その後中国系のモスクを訪ねて、今日も長い一日でした。
2012.07.18 Jakarta から Yogyakarta へ、そこからさらにバスで5時間揺られて山の中へ。
Jakarta から Yogyakarta へ、そこからさらにバスで5時間揺られて山の中へ。ヒンドゥーとイスラムの融合した Sunan Kudus のモスクを訪れました。やっぱり聖地は axis mundi だから動かないのですね。Kudus はヘブライ語・アラビア語の KDS(聖)だと閃いて、何だか嬉しかった。朝5:30出発、夜10:00帰着。
2012.07.17 宗教間対話と平和構築の会議でインドネシアに来ています。
宗教間対話と平和構築の会議でインドネシアに来ています。考えてみると、南半球に来たのは生まれて初めて。変だなあ、空の上から海の中に赤い道が見えるのかと思ってたんだけど。
2012.07.15 Ken Follett, Triple. 『針の眼』はとても面白かったけれど、『大聖堂』は結局つまらなくて読めませんでした。
Ken Follett, Triple. 『針の眼』はとても面白かったけれど、『大聖堂』は結局つまらなくて読めませんでした。これはその中間くらいかな。イスラエルの核武装の話だから、パレスチナ側の論理にも触れているが、話の展開はイスラエル寄り。空港で慌てて買ったけれど、よく見たら1979年のリプリント版でした。翻訳はもう版元切れらしい。
2012.07.11 今度の本に掲載する写真の許可がようやく下りてほっとしました。
今度の本に掲載する写真の許可がようやく下りてほっとしました。画像処理にも苦労しています。GIMP は遠近法が使えてありがたいのですが、詳細なマニュアルを読むのがたいへん。X 軸での拡大ができずにほとほと困り果て、挙げ句にようやくハタと気がつきました。なあんだ、Y 軸で縮小をすればいいんじゃん。こういうのを発想の転換というのでしょうが、最近それがとみに遅くなってきた。でもできると何だかとっても嬉しい。
2012.07.04 クラーナハのルター像に惹かれて、ベルリン国立美術館展を見てきました。
クラーナハのルター像に惹かれて、ベルリン国立美術館展を見てきました。入り口でふと見ると、割引対象大学の一覧に国際基督教大学の名が! なぜかはともかく、400円おトクでした。学生のみなさんにもお勧めです。中ではフェルメールの「真珠の首飾りの少女」に人だかりがしていましたが、わたしはその隣にあるレンブラントの「黄金の兜の男」がよかった。常設展も見応えがあります。それにしても、実物より売店の絵葉書で見る方がずっときれい、というのがちょっと悲しい。
2012.06.29 夏期卒業式。
夏期卒業式。名誉教授の贈呈理由を5人分英語で説明しました。東大の秋入学で喧しい議論が進んでいますが、ICUでは創立以来半世紀以上やってきたことです。入学式も卒業式も2回ずつやりますが、それやあれやの苦労をする覚悟がある大学は、他にどのくらいあるのでしょうか。というより、「全国の大学が一律に国際化しなきゃいけない」なんていう発想自体が、グローバル化とはほど遠い島国根性に聞こえます。
2012.06.23 ICU教育心理学研究室55周年のお祝いと、星野命先生と原一雄先生への感謝の会。
ICU教育心理学研究室55周年のお祝いと、星野命先生と原一雄先生への感謝の会。記念に「1952年4月29日ICU献学式」という古いタイプ印刷の式次第が配られましたが、日米の錚々たるメンバーが集まっています。日本側は秩父宮妃殿下、一万田尚登、河合道が式辞、村田四郎が祝祷。戦後日本史の凝縮した記録です。”ICU is a symbol of tomorrow’s world–world of responsible freedom, democratic enlightenment, and creative sharing.” (Hachiro Yuasa)
2012.06.17 昨年出た Building New Pathways to Peace の書評 が送られてきました。
昨年出た Building New Pathways to Peace (右欄 Recent Books 参照)の書評 (Pacific Affairs 誌掲載) が送られてきました。短い文章なのに、一段落を使って特にわたしの論文を詳細に紹介してくれています。書評者に感謝。神学と政治学の密接な連関を扱ったものです。
2012.06.12 The Theology of Jonathan Edwards (Oxford UP) の書評に悩まされています。
The Theology of Jonathan Edwards (Oxford UP) の書評に悩まされています。何せ 757 頁もあって厚さが 6cm、依頼原稿も 3,000 words と長い。誰だこんな分厚い本を書くのは! と腹が立ちますが、それが恩義のある友人だし、わたし自身も何度か登場するので、引き受けざるを得ませんでした。とほほ。。。
2012.06.06 敬語考。
敬語考。新聞記事を読みながら、家人がぽつり。「ご病気」とか「お風邪」とか言うのに、何で「お癌」て言わないのかな。
2012.06.03 アメリカ学会(名古屋大学)終了。
アメリカ学会(名古屋大学)終了。一番弟子の学会デビューは、課題をもらったという意味でよい成果でした。Yale でいい勉強ができそうです。今年から発表原稿のHP上公開を始めましたが、初年度にしてはうまく行った方でしょう。他に、アメリカ研究の大学院の現状と問題を話すセッションが興味深かった。日本では教員のほとんどが何と英語教師だというショッキングな事実。
2012.05.31 学振の「研究成果公開促進費」が出たのでさらに忙しくなりました。
学振の「研究成果公開促進費」が出たのでさらに忙しくなりました。今年は特に決定が遅かったようで、内定が出たと思ったらもう完成原稿の組み入れ日です。苦しい。まあせっかくいただけるものなので、あまり文句を言うつもりはありませんが。
2012.05.26 上野千鶴子先生。
上野千鶴子先生。いつもあなたのシャープな議論が大好きで先生を尊敬していますが、今日の朝日「悩みのるつぼ」は先生に似合わぬ視野狭窄になっています。「自分の身体を性的に使用させる権利」なんていうセックス理解や、「セックスの相手をおクニに登録する」なんていう結婚理解は、社会学的にも歴史学的にもお粗末です。相談者の19歳学生の方がよっぽど聡く「グレーゾーン」の妙味に気づいています。こんなお誘いでは、「ジェンダー研究」そのものがチープに見えてしまいます。こういう質問になると、どうしてこうなっちゃうんでしょう。
2012.05.23 何だか7月のインドネシアの会議がようやく動きはじめたようです。
何だか7月のインドネシアの会議がようやく動きはじめたようです。国際会議なのに、あとひと月ほどしかありません。前からお招きだけは受けていましたが、内容も旅程も不明。「これから詳細をお送りします」って、講演の中身を考えなきゃならないのに。これがインドネシア・スピードなのかな。
2012.05.19 新入生リトリートで八ヶ岳。
新入生リトリートで八ヶ岳。前夜の雨で、甲斐駒、北岳、鳳凰三山などがみな雪を被り、雲一つない青空に美しく映えていました。600人の学生の動きもスムースになり、同じ会場で回を重ねてきた成果もあったようです。閉会式では、「魂の playground としての自然」という Teddy Roosevelt の言葉について話しました。
2012.05.13 先週のロータリー平和会議のことがメディアに載っています (Global Travel Industry News)。
先週のロータリー平和会議のことがメディアに載っています (Global Travel Industry News)。元少年兵だったエマニュエルのラップ講演のこと、彼を救出し教育したエマのこと、最近の “embedded journalism” の問題、アウン・サン・スー・チーさん一点張りの報道への批判、そしてわがICUロータリーフェローのAlli Kwesell がやっている東北被災者支援プロジェクト “Photohoku” のことなど、考える素材がいっぱい。どうぞご覧いただいてご協力ください。
2012.05.05 閉会セッションは昨年のノーベル平和賞受賞者 Leymah Gbowee の講演。
閉会セッションは昨年のノーベル平和賞受賞者 Leymah Gbowee の講演。女性や母親の視点からの具体例が豊富で、しばしば拍手で中断されましたが、非常にパワフルで聡明でした。殺戮の後に和解をもたらすには、犠牲をも引き受ける強い決意と「自分より大きな存在からの力」が必要だ、というお話。質問の時間では、「心の平和」以前にまず軍事力で「物理的平和」を確保する必要がある、という米軍関係者と鋭く対立していました。考えるべきこともたくさん残りましたが、この講演だけでもバンコクに来た甲斐がありました。
2012.05.03 。
2012.04.26 アイルランド大使 John Neary 氏ご訪問。
アイルランド大使 John Neary 氏ご訪問。外交公用車で見ましたが、アイルランドの国旗ってインドの国旗とおんなじ色ですね。真ん中の丸を取ってタテにしたら。粗餐の後にご講演。会場は学生でいっぱいになりましたが、質問がアイルランド語教育についてばかりだったのが残念。わたしはもっとケルト宗教や文化的多層性の話を聞きたかったのだけれど。
2012.04.22 内田樹の連載エッセー「仕事力」4本目で終わり。
内田樹の連載エッセー「仕事力」4本目で終わり。新聞の広告欄ですが、第一回 (4/1) がいちばんよかった。やっぱり神戸女学院大で教えていただけあって、「天職」つまり呼ばれてする仕事の尊さを語っています。「適職」探しで悩む学生たちに読ませてやりたい。ただし、「キャリア」という言葉は英語でもニュアンスが合わない。 Job–Career–Calling です (R. Bellah)。
2012.04.20 野球ボールくらいの大きさの原発を修理する仕事を任されて、ふと気がつくと原子炉の蓋が開いていた!
野球ボールくらいの大きさの原発を修理する仕事を任されて、いろいろいじっている内に、ふと気がつくと原子炉の蓋が開いていた! 大量被曝の恐怖に「ぞおおおっ」としたところで目が覚めました。夢は多くを語ります。4月以来新しい仕事で毎日学ぶことばかり。とんでもない未知の危険に直面しているわけなのです。
2012.04.15 北青山で同窓会の役員全体会議。
北青山で同窓会の役員全体会議。同窓会も新体制だし、大学側も新体制なので、懇談と交流の機会にと。こちら側は5人だけでしたが、全体では80人くらいいたかな。見回してみると、同窓会の理事や評議員には第一男子寮時代やICU教会からの知った顔がずいぶん並んでいますね。そういう歳になったということかな。お互いの立場で協力しつつがんばりましょう。
2012.04.11 大学入試で数学を受験した文系出身者は、大企業に就職して高収入だというニュース。
大学入試で数学を受験した文系出身者は、大企業に就職して高収入だというニュース。京都大や同志社大などの調査らしいが、その関連づけは「数学で論理的な思考が身につくから」と、とんでもなく非論理的。仮にこの研究者たちが報道の通りに発言したのなら(まさかね)、統計の愚かさのモデルケースになります。数字と数字の間をつなぐのが論理なのに。さらに「理系の中でも生物や化学より物理の方が論理的だから高収入」とも。いったいどこまで非論理的なのでしょう。
2012.04.07 ICU高校入学式。
ICU高校入学式。職責上久しぶりに出席しました。多様な背景をもった生徒たちが集まって、日本に一つしかない高校ができています。ハイあがりの学生が大学でのびのびと力を発揮しているのも、なるほどと頷けます。でも、あのゴダイゴ作の高校歌はやっぱり早すぎてついていけませんでした。
2012.04.03 入学式。
入学式。昔からの知り合いのお子さんが4人もいました。日比谷新学長、なかなかよいお話をされました。ちょうど『サンデー毎日』にインタヴューが載っています。「秋入学」私はこう考える/「ギャップタームの留学にあまり意義はない」――ホントその通りです。そういえば、国際教養大の中嶋学長、アメリカ政治学者の息子さんご夫妻はICU卒だとか。
2012.03.28 「イギリス哲学会」大会記念講演(「講演」ページ参照)。
イギリス哲学会」大会記念講演(「講演」ページ参照)。久しぶりにエドワーズの自然哲学を論じました。その後のシンポジウムなども参加しましたが、多様な関心領域が交錯するメタ学会の面白さがあると思ったら、18世紀系と20世紀系、ヒューム系と分析哲学系、純哲系と政治哲学系と、やや乖離している感じ。それでもラッセル以後というかクワイン以後の形而上学の復権が面白かった。やっぱり Ayer 最晩年の奇妙な宗教論などは知られていないかな。。。
2012.03.24 小田嶋隆が「レッテルとしてのフクシマ」というコラムを書いています(日経ビジネスオンライン)。
小田嶋隆が「レッテルとしてのフクシマ」というコラムを書いています(日経ビジネスオンライン)。フクシマという日常カタカナ語法の分析が実に見事です。全体のスタンスも個別の批評もいい。やっぱりこいつは文章で勝負をしている男だな、と思います。無難に流れず、時流に阿らず、なのに多くの人に読んでもらえる術を心得ている。手練れの格闘家。いつものらりくらりして見えるが、危ないテーマに斬り込む時はかなりのスパーリングを積んであると見た(あしたのジョーのノーガード戦法だな)。それにしてもツイッターってすごいね。カズキ君、今度彼にティリヒの不安論を教えてあげなさい。
2012.03.20 天皇陛下の胸に水がたまってなかなか抜けないのだとか。
天皇陛下の胸に水がたまってなかなか抜けないのだとか。まさに、東北の津波とその復興の遅れを宇宙論的に象徴しています(2/14参照)。それにしても、手術後の震災一年追悼式に出席するという固い決意など、あのお二人には戦後日本の「贖罪」と「和解」に対する強い信念と責任意識を感じます。
2012.03.15 巨人が球界ルールを破る高額契約金で選手を買い漁っていたことが判明。
巨人が球界ルールを破る高額契約金で選手を買い漁っていたことが判明。しかも「標準」は「上限」ではないと開き直り。ちょうど20世紀初頭のアメリカ野球の発展を調べていた最中なので、とても気になります。ついでに、Moneyball という映画をお勧めしておきます。野球とカネの関係や、例の裁判沙汰になっている GM という職務の役割など、はじめてよく理解できました。
2012.03.08 「大学授業に難易度番号」という記事が新聞に出ていました。
「大学授業に難易度番号」という記事が新聞に出ていました。100番台は基礎、200番台は中級など、ICUの学生なら誰でも知っている制度ですが、日本の大学ではいまだに行われていないところが多い。学生のみなさん、何度も言いますが、ICUの常識は日本の非常識です。でも、日本の常識は世界の非常識です。
2012.03.05 『理想』 最新号がようやく出ました。
『理想』 最新号がようやく出ました。昨夏に書いた「良心の自由」をめぐる論文です(「論文」ページ参照)。他の執筆者を見ると、深井さん(聖学院大)に茂さん(青山学院大)、芦名さん(京都大)に土井さん(関西学院大)と、学会理事会でよく顔を合わせる人ばかり。他にも、安心して読めるものあり、刺激的なものあり、そしてやや首を傾げるものあり。
2012.03.03 朝起きてぼうっとしたまま洗面所の戸棚を開けると、ぎょっ、そこに小さな宇宙人が立っていました。
朝起きてぼうっとしたまま洗面所の戸棚を開けると、ぎょっ、そこに小さな宇宙人が立っていました。よく見たら、買ったばかりの髭剃りでした。カメラを向けると、な、何と、顔認識をしました。これってスゴいのかな、スゴくないのかな。。。うーん、よくわからない。
2012.02.29 卒論発表会。
卒論発表会。都合がついたのは6人、打ち上げは11人でした。みんな叱られながらよくやりました。打てば響く。ほんとに教え甲斐のある学生たちです。新年度から授業を担当しなくなると、こういう学生たちと付き合う機会が少なくなるのがいちばん残念です。
2012.02.25 石原慎太郎知事殿。
石原慎太郎知事殿。憲法は正当性がなく無効だから破棄せよ、との持論をまた展開されたそうですが、日本国憲法第99条に「公務員はこの憲法を尊重し擁護する義務を負う」と定められていることをご存じのはずです。ご自分の発言をどのように正当化なさるのでしょうか。
2012.02.22 橋下市長が「参院廃止」を訴えています。
橋下市長が「参院廃止」を訴えています。大衆受けする政策ですが、これも立法部の暴走を招きます。アメリカ独立に際してはペンシルヴェニア憲法が一院制を取りましたが、権力の集中を批判されてすぐ二院制になりました。議会こそチェックアンドバランスが必要なのです。まあ、これは参院が「良識の府」であることを前提にした上の話で、定数も確かに多すぎるとは思いますが。
2012.02.17 東大の秋入学移行計画が論じられていますが、何でも東大に注目という日本のマスコミにいい加減腹が立ってきます。
東大の秋入学移行計画が論じられていますが、何でも東大に注目という日本のマスコミにいい加減腹が立ってきます。ICUは秋入学を60年前から実施してきました。大学の国際化?何を今更そんな話してるんだ?入学時期をずらすだけでは国際化にならんとか、そもそもGPA制度すら満足にない日本の大学で、どうしてそんな話ができるのでしょう。
2012.02.14 天皇陛下が心臓の手術を受けられるそうです。
天皇陛下が心臓の手術を受けられるそうです。震災のあと、ご高齢をおして何度も被災者を見舞われるお姿を拝見しましたが、地震で日本の国土に亀裂が入ったことと、その国土の宇宙論的な体現者ご本人の身体が胸に傷を受けることとは、宗教学的には深く相関しているように思えてなりません。
2012.02.09 NYタイムズに「世界中でアメリカ憲法の魅力が失われつつある」という記事が載っています。
NYタイムズに「世界中でアメリカ憲法の魅力が失われつつある」という記事が載っています。アメリカ憲法は民主主義の原点のように見られますが、実は同憲法には民主主義や多数決原理への深い疑念も内蔵されており、今でも(いや今こそ)有意義です。立法府も専制権力になり得るからです。多数者による専制は、一人による専制と同じように圧政的です。
2012.02.03 新約聖書学の教員公募が掲載されました(右欄参照)。
新約聖書学の教員公募が掲載されました(右欄参照)。日本語と英語の運用能力が必要ですが、国籍は問いません。どなたかご存じの方がありましたら、ぜひ応募を勧めてください。Faculty position available in the Department of Philosophy and Religion (New Testament Studies)→
2012.02.01 『現代に語りかけるキリスト教』(「著書」ページ参照)再版の連絡。
『現代に語りかけるキリスト教』(「著書」ページ参照)再版の連絡。これで第8刷になります。わたしの本でこんなに売れているのはこれだけ。日本人の宗教分布を最新版『宗教年鑑』の数字でアップデートしておきましたが、なぜかキリスト教が減って実数に近づいています。14年前のは「人口比3)」などと、法外な数字でした。
2012.01.25 7月に上智大学で神学講習会に加わります(右欄参照)。
7月に上智大学で神学講習会に加わります(右欄参照)。今年のテーマは「男と女」だとか。このテーマでカトリックの神学者や信徒の方々と何を話したらよいのでしょう。ご依頼はわたしが十数年も前に書いた本を読まれてのことだそうですが、カトリック神学の何世紀もの厚みからすると、そりゃごく最近だ、ということになるのでしょうね。
2012.01.17 君が代訴訟の最高裁判決。
君が代訴訟の最高裁判決。補足意見・反対意見を含め、5人の裁判官が全員一致で処分の不当性を認めたことに、まずは少し安堵。2007年のピアノ訴訟判決から、昨年の職務命令判決(5/31参照)を経て、少しずつ正しくなってきたことも見える。でも、それが例の「社会通念」に倣う変化だとしたら、最高裁はただの風見鶏になります。社会の大勢がどうあろうと、節度ある方法で静かに自分の信念を表明する良心の行為には、憲法上の自由が保障されなければならない。今回の判決は世論任せで学ぶに遅かったが、大阪市長のような単純思考を防ぐには有効でしょう。
2012.01.13 最近また「World Who’s Who にあなたのプロファイルを載せるので登録してください」が。
最近また「World Who’s Who にあなたのプロファイルを載せるので登録してください」というスパムメールが入ります。面白いのは、ウェブサイトは本格的な造りなのに、Google でオフィスの番地を入れると、ど田舎にある一軒家の映像が出てきて、しかもその家が35万ドルで売りに出ていること。そのくらい隠してからやれよ、とツッコミたくなります。
2012.01.08 アメリカ教会史学会での発表(「講演」ページ)。
アメリカ教会史学会での発表(「講演」ページ)。歴史学会の一部ですが、ニューイングランド関係が目立ちました。われわれの発表はもうすぐ Oxford University Press から出る本の prequel なので、既存原稿を短くまとめただけの気楽なものでした。終わってすぐシカゴ美術館に直行。西館でアンリ関係のルソーやマチス、ピカソやシャガールを見ていたら、東館のエル・グレコを見る時間がなくなってしまった。。。しくしく。
2012.01.06 エドワーズ研究のコロキウムでシカゴに来ています(「講演」ページ参照)。
エドワーズ研究のコロキウムでシカゴに来ています(「講演」ページ参照)。教室で学生と話すのかと思ったら、ふつうの学会スタイルでした。戦後すぐに出版されたエドワーズの日本語訳について話しましたが、とても面白い指摘をもらいました。何か宿題が増えたみたい。午前中のセッションでは、コロキウム参加者の他に、今2つの大学院で著作を読んでいる Thomas Kidd、『はじめてのエドワーズ』原著者の James Byrd、最近 Notre Dame に移った Mark Noll、それに Yale の大御所 Jonathan Edwards Professorship の Skip Stout に会いました。
2012.01.03 Edinburgh University Press からもう一つ論文が出ました(「論文」ページ参照)。
Edinburgh University Press からもう一つ論文が出ました(「論文」ページ参照)。大学出版局のホームページで買えますが、18ドルもします。古くなるとタダになるのかと思っていたら、2009年のもまだ有料みたい。ご希望の方にはどちらもコピーを差し上げます。
2012.01.01 みなさまあけましておめでとうございます。
みなさまあけましておめでとうございます。毎年のことながら、年賀状・クリスマスカードなどなど、いただいた方々には筆無精をお詫びいたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。旧年中のログは左欄に移しました。数えてみると、このホームページも8年目になりました。通りすがりの方にも、頻繁に訪れてくださっている方にも、ご挨拶とお礼を申し上げます。