昨日の朝日新聞「論壇時評」で谷口将紀先生が「今月の一冊」に Voice 誌7月号を取り上げておられました。佐伯先生との対談で、戦後日本の「からっぽ」さがテーマでしたが、今日の同紙「異論のススメ」でその佐伯先生が同じテーマに切り込んでおられます。対談では冒頭からこの問いを投げかけられましたが、それはリベラル民主主義がもたらす必然的な結末だ、というのがわたしの暫定的なお答えです。この空虚さは公的空間の無色透明化がもたらしているので、最終的には個々人がそれに耐える道を見つけて生きるしかないのではないか。