Voice 七月号です(「メディア」ページ「雑誌」セクション)。10号まで出て第一期が終了した雑誌『ひらく』に寄稿したのは、たしか数年前のことです。先生は対談のはじめから明快な問いをおもちで、日本が豊かで安泰だけれど「からっぽ」になったのはなぜか、ということでした。それはリベラリズムの必然的結果だ、というのがわたしの答えです。それは容れ物を用意するけれど、そこに何を入れるかは論じられないからです。とはいえ、これはリベラリズム以外ではできない芸当なのです。エキュメニズムがプロテスタンティズムでなければできないように。