「終戦の日に考えたい寛容」というテーマで、コメンテーターの小竹洋之さんが書いたものです(「メディア」ページ)。富裕層と能力主義の限界、環境保護からアファーマティヴ・アクションまで、よく調べて書かれたよい記事です。わたしは『不寛容論』から、寛容がきれいごとではなく、民主主義社会の多様性を平和裡に生きるための現実的な態度だ、という話をしました。ちょうどプシェヴォスキ『民主主義の危機』(もうすぐ書評の予定)を読んだ後だったので、民主主義が誰も完全な勝者にはしない、という原理が頭に残っていました。ニーバーの『光の子と闇の子』を引用したあたりは、ちょっと先日の読売の記事に似てしまったかな。