月刊誌『世界』の創刊80年記念の特集です(「メディア」ページ「雑誌」セクション)。同誌創刊時の編集長だった吉野源三郎の「ヒューマニズムについて」という論説を読むと、この雑誌がどういう志をもって出発したのかがよくわかります。戦中戦後のあまりにも非人間的な現実を直視しながら、それでも人間を信じる、いや「信じたい」と思っている自分を見いだした、という一節に共感します。この信念は、わたしの考えだとリベラルアーツの原点でもあります。