HRe106J 神学概論 II Winter 1997-98

　

主題：神は存在するか？

　

12/10 授業の目的と概要、主題の意味と接近方法、文献案内

　

12/17 講義（神学解題）

　

1/7 論証と反証（存在論的証明）

アンセルムス『プロスロギオン』第2-4章

ガウニロ『愚か者に代わりて』（上書所収）

デカルト『省察』第3,5章

　

1/14 論証と反証（宇宙論的証明）

トマス『神学大全』第1部第2問

カント『純粋理性批判』第2部2篇3章4-6節

　

1/21 論証と反証（目的論的証明）

ヒューム『自然宗教に関する対話』第2,4,5,9,11章

ミル「有神論」（小泉仰『ミルの世界』所収）

　

1/28 無神論

フォイエルバッハ『キリスト教の本質』緒論（第1,2章）、結論

マルクス『ヘーゲル法哲学批判』

　

2/4 神の死

ニーチェ『華やぐ知慧』第3,5書

同 『アンチクリスト』

　

2/18 懐疑

レーヴィット『知識・信仰・懐疑』

キルケゴール『哲学的断片』第3章

　

2/25 総括

　

参考文献 安藤孝行『神の存在証明』（公論社）

プランティンガ『神と自由と悪と』（勁草書房）

マスターソン『無神論と疎外』（法律文化社）

Hans Kung, Does God Exist? (Crossroad)

　

Course Requirements:

　

1. 学期に一度、担当部分についてレズメを用意して15分程度の発表をおこなう準備をすること。実際の発表はその中から2-3人にしてもらいます。レズメは前日火曜日正午（厳守）までに森本研究室 (ERB-227) に提出。

　

2. 期末レポート。授業での講義や討論を踏まえ、「神は存在するか？」という題で即事的な論理を展開し、自分なりの結論を出すこと（A4用紙10枚以内）。

　

3. 授業は必ず出席すること。発言や質疑応答などの積極的参加を評価する。