HRe 251J キリスト教倫理 II Winter 2000
COURSE DESCRIPTION: 「キリスト教倫理の主要問題および現代の諸問題に対するキリスト教倫理の接近のしかたを考察する」(要覧)
TOPIC THIS YEAR: 「政教分離・寛容・信教の自由」
TENTATIVE CLASS SCHEDULE:
12/13 授業の概要説明・文献紹介・アメリカの政教分離――歴史的理念と今日的適用例
12/20 「政教分離」「寛容」「信教の自由」各概念の析出
1/10 近藤「宗教的寛容の宗教的根拠」
1/17 ロック『寛容論』の諸解釈
1/24 ロールズ『正義論』に見る寛容論
1/31 サンデル『自由主義と正義の限界』に見る寛容論
2/7 (全学休講)
2/14 ロジャー・ウィリアムズの政教分離論(久保田13, 14章)
2/21 ウィリアムズとクエーカーの論争に見る建設の課題(久保田20, 22章)
COURSE REQUIREMENTS:
0. 第一回の授業で、この授業の目的や概要を説明します。その後の授業理解にとって重要な基本路線の設定の時ですので、登録をしようと考えている学生は、必ずこの授業に参加して下さい。
1. 毎週割り当てられる文献を熟読の上で討論に参加すること。文献は私が前もって用意して配ります。順番に文献の論旨を尋ねますので、要旨を自分の言葉で説明できるようによく把握しておいて下さい。その上で、質疑応答や議論を進めたいと思います。学生諸君の積極的な参加を期待します。
2. 講義や討論を踏まえ、授業で扱われた政教分離や寛容や信教の自由の諸問題について、問題設定を明確にした期末レポートを書くこと。長さはA4用紙10枚以内。
REFERENCE:
・近藤勝彦『デモクラシーの神学思想』(教文館)\7,500-
・ロールズ『正義論』(紀伊国屋書店)
・サンデル『自由主義と正義の限界・第二版』(三嶺書房)
・マッキンタイア『美徳なき時代』(みすず書房)
・メンダス『寛容と自由主義の限界』(ナカニシヤ出版)
・ロック「寛容についての書簡」(中央公論社『世界の名著』)
・ヴォルテール『寛容論』(現代思潮社)
・渡辺一夫『寛容について』(筑摩書房)
・久保田泰夫『ロジャー・ウィリアムズ』(彩流社)
・メンシング『宗教における寛容と真理』(理想社)
・イェリネック対ブトミー『人権宣言論争』(みすず書房)
・マーネル『信教の自由とアメリカ』(新教出版社)
・デコスタ『キリスト教は他宗教をどう考えるか』(教文館)\3,500-
・ヒック・ニッター編『キリスト教の絶対性を超えて』(春秋社)
・田丸・星川・山梨『神々の和解』(春秋社)